「ホームページは一度作ったら終わり」
多くの経営者がそう考えています。
しかし、実際には放置されたウェブサイトは確実に集客力を失っていきます。
なぜウェブサイトを放置してはいけないのか、そしてどのタイミングでどんな改善を行うべきかを、わかりやすく解説します。
なぜウェブサイトを放置すると問題なのか
ウェブサイトの「中身」が成果を左右する
「デザインが古いから」という理由でウェブサイトを作り直す企業は多いのですが、実はそれだけでは問題は解決しません。
本当に重要なのは、見た目ではなく「成果につながる仕組み」です。
どんなにきれいなデザインでも、訪問者が求める情報が見つからなければ離脱されます。
問い合わせフォームまでの道筋がわかりにくければ、せっかくの見込み客を逃してしまいます。
「何を伝えるか」「どう行動させるか」という構成や導線設計こそが、ビジネスの成果を決めるのです。
もちろん、初めて訪れた人への第一印象としてデザインも大切です。
しかし、それはあくまで入口。
本質は「訪問者の課題を解決できるか」「次のアクション(問い合わせ・購入など)につながるか」という中身の充実度にあります。
見た目を整えることよりも、まずは成果につながる構造を作ることが先決です。
検索順位が下がり続ける
検索エンジンは常に進化しています。
特にGoogleは年間数百回もアルゴリズムを更新しており、昨年まで上位表示されていたウェブサイトが、今年になって順位を落とすことは珍しくありません。
放置されたウェブサイトは、最新の検索エンジンの基準に対応できません。
結果として、じわじわと順位が下がり、気づいたときには2ページ目、3ページ目へと追いやられているのです。
検索結果の2ページ目以降は、ほとんど見られないのが現実です。
競合他社に抜かれていく
あなたがウェブサイトを放置している間、競合他社は確実に前進しています。
新しい情報を発信し、デザインを改善し、使いやすさを向上させています。
そうした努力の積み重ねが、いつの間にか大きな差となって現れます。
市場は常に動いています。
立ち止まることは、実質的に後退していることと同じなのです。
スマホ対応の不備が致命的に
現在、多くの業種でスマートフォンからのアクセスが60〜80%を占めています。
数年前に作ったウェブサイトの中には、スマホで見づらいものが少なくありません。
文字が小さすぎたり、ボタンが押しにくかったり、表示が崩れたり——。
スマホで見づらいウェブサイトは、訪問者の約半数が3秒以内に離脱するというデータもあります。
せっかく訪れてくれた見込み客を、自ら追い返しているようなものです。
セキュリティリスクが高まる
古いシステムのまま放置されたウェブサイトは、セキュリティの脆弱性を抱えています。
特にWordPressなどのシステムを使っている場合、定期的な更新を怠ると、ハッキングの標的になりやすくなります。
実際、ウェブサイトが改ざんされて不正なページが作られたり、顧客情報が漏洩したりするケースも増えています。
企業の信頼を一瞬で失う重大なリスクです。
ウェブサイトを改善すべき8つのタイミング
では、具体的にどんなタイミングでウェブサイトを見直すべきなのでしょうか。
以下の8つのサインが現れたら、早急な対応が必要です。
1. アクセス数が減少し始めたとき
ウェブサイトのアクセス数は、健康診断のバイタルサインのようなものです。
毎月のアクセス数を記録していますか?
もし前年同月比で20%以上減っていたら、これは明確な警告サインです。
アクセス数の減少は、検索順位の低下、ユーザーの興味の変化、競合の台頭など、さまざまな原因が考えられます。
まずは現状を正確に把握することから始めましょう。
具体的な対策:
- Google アナリティクスで月次のアクセス推移を確認する
- どのページのアクセスが減っているかを特定する
- 減少の原因を分析し、優先順位をつけて改善する
2. お問い合わせが来なくなったとき
アクセスはあるのに問い合わせが来ない。
これは「ウェブサイトの導線」に問題があるサインです。
訪問者は来ているけれど、行動を起こすまでに至っていないのです。
問い合わせフォームが見つけにくい、入力項目が多すぎる、電話番号が小さくて目立たない、といった小さな障害が、大きな機会損失を生んでいる可能性があります。
具体的な対策:
- トップページから3クリック以内で問い合わせできるか確認する
- フォームの入力項目を必要最小限に減らす
- 電話番号を目立つ位置に大きく表示する
- 「お気軽にご相談ください」など、心理的ハードルを下げる言葉を添える
3. ウェブサイトを作ってから3年以上経過したとき
一般的に、ホームページは3〜5年でリニューアルが必要と言われています。
これは、デザインの流行、技術の進化、ユーザーの習慣の変化などを考慮した目安です。
3年前と今では、スマホの普及率、動画コンテンツの浸透度、SNSの使われ方など、インターネット環境が大きく変わっています。
あなたのウェブサイトは、今の時代に合っているでしょうか?
具体的な対策:
- 全ページをスマホで実際に見てみる
- 競合他社の最新ウェブサイトと比較する
- ウェブサイトの表示速度をチェックする(3秒以内が目安)
- 部分的な改善か、全面リニューアルか、優先順位を決める
4. 事業内容やサービスが変わったとき
会社は成長します。
新しいサービスを始めたり、事業の方向性を変えたり、ターゲット顧客が変化したりします。
しかし、ウェブサイトの内容は5年前のまま。
そんなケースをよく見かけます。
今のあなたの事業内容と、ウェブサイトに書かれている内容は一致していますか?
もし違っているなら、それは機会損失です。
本来出会えたはずの顧客との接点を、自ら失っているのです。
具体的な対策:
- 現在提供しているサービスをすべてリストアップする
- ウェブサイトに掲載されている情報と照らし合わせる
- 新サービスのページを追加する
- 終了したサービスは削除または明記する
- メインで推したいサービスを目立つ位置に配置する
5. スマホからのアクセスが増えたとき
数年前まではパソコンでの閲覧が主流でしたが、今ではスマホが中心です。
あなたのウェブサイトへのアクセスも、スマホが60%以上ではありませんか?
もし、ウェブサイトがスマホに最適化されていないなら、半数以上の訪問者に不便を強いていることになります。
これは今すぐ改善すべき最優先課題です。
具体的な対策:
- スマホで自社ウェブサイトを実際に操作してみる
- 文字は読みやすいサイズか
- ボタンは指で押しやすいサイズか(最低44×44ピクセル推奨)
- 横スクロールが発生していないか
- 画像が見切れたり、表示が崩れたりしていないか
6. 競合が新しいウェブサイトを立ち上げたとき
競合他社が新しくてきれいなウェブサイトを公開した。
これは、あなたのウェブサイトを見直す絶好のタイミングです。
お客様は必ず比較します。
そのとき、あなたのウェブサイトが見劣りしていたら、どうなるでしょうか?
競合の動きは、市場のトレンドを知る良い機会でもあります。
何が評価されているのか、どんな情報が求められているのか、競合ウェブサイトから学べることは多くあります。
具体的な対策:
- 主要な競合3〜5社のウェブサイトを定期的にチェックする
- デザイン、コンテンツ、機能の違いを分析する
- 自社に足りない要素を洗い出す
- ただし、単なる模倣ではなく、自社の強みを明確にする
7. 検索順位が下がり始めたとき
毎月、特定のキーワードで自社ウェブサイトの検索順位をチェックしていますか?
もし順位が下がっているなら、それは確実にアクセス減少につながります。
検索順位が1位から2位に下がるだけで、クリック率は約15%も減少するというデータがあります。
5位以内から10位以内に落ちれば、アクセスは半分以下になることも珍しくありません。
具体的な対策:
- 重要なキーワード5〜10個の順位を月1回チェックする
- 順位が下がったページを特定し、内容を見直す
- 競合の上位ページと自社ページを比較する
- 情報の鮮度、量、質で勝てる内容に改善する
- 定期的な情報更新で「生きているウェブサイト」であることを示す
8. 新しい集客手段を始めたいとき
SNS広告を始める、Instagramアカウントを開設する、YouTubeチャンネルを作る。
新しい集客の取り組みを始めるなら、まずウェブサイトの「受け皿」を整えることが重要です。
せっかく広告やSNSで興味を持ってもらっても、誘導先のウェブサイトが魅力的でなければ、すべてが無駄になります。
新しい集客施策を始める前に、必ずウェブサイトを整備しましょう。
具体的な対策:
- 各SNSからの流入に対応したランディングページを用意する
- 広告で訴求した内容とウェブサイトの内容を一致させる
- 初めて訪れる人にもわかりやすい構造にする
- 次のアクション(問い合わせ、資料請求など)への導線を明確にする
今すぐできる5つの改善施策
「改善が必要なのはわかったけれど、何から始めればいいの?」
そんな声が聞こえてきそうです。
ここでは、すぐに実践できる具体的な施策を5つ紹介します。
1. ウェブサイトの表示速度を改善する
ページの読み込みに3秒以上かかると、53%のユーザーが離脱します。あなたのウェブサイトは何秒で表示されますか?
今すぐできること:
- 無料ツール「PageSpeed Insights」で速度を計測する
- 大きすぎる画像ファイルを圧縮する(目安は1枚100KB以下)
- 使っていないプラグインや機能を削除する
- 動画は埋め込みではなく、YouTubeなどの外部リンクにする
画像の圧縮だけでも、表示速度が劇的に改善することがあります。
専門的な知識がなくても、無料の画像圧縮ツールで簡単に対応できます。
2. 問い合わせへの導線を強化する
訪問者があなたのサービスに興味を持っても、どうやって問い合わせればいいかわからなければ、そこで終わってしまいます。
今すぐできること:
- トップページに大きな「お問い合わせ」ボタンを設置する
- 全ページのヘッダー・フッターに電話番号を表示する
- 問い合わせフォームの入力項目を減らす(必須は名前、連絡先、内容のみ)
- 「まずはお気軽にご相談ください」など、親しみやすい言葉を使う
- 営業時間と返信目安を明記する
小さな変更ですが、これだけで問い合わせ率が2倍、3倍になることも珍しくありません。
3. スマホでの見やすさを徹底的に確認する
パソコンでは問題なく見えても、スマホでは崩れている。
こんなケースが非常に多いのです。
今すぐできること:
- 自分のスマホで全ページを実際に見る
- 家族や従業員にも見てもらい、意見を聞く
- 文字サイズは最低14ピクセル以上にする
- ボタンは指で押しやすい大きさにする
- 電話番号はタップするだけで発信できるようにする
- 横スクロールが発生していないか確認する
実際にスマホで操作してみることで、多くの改善点が見つかるはずです。
4. 古い情報を更新し、不要な情報を削除する
数年前の実績、終了したキャンペーン、退職したスタッフの紹介——こういった古い情報が残っていませんか?
今すぐできること:
- 全ページを見直し、古い情報をリストアップする
- 日付が入っている情報(お知らせ、ブログなど)を最新化する
- もう提供していないサービスのページは削除する
- 会社概要、事業内容が最新の状態か確認する
- 「よくある質問」に最近増えた質問を追加する
新鮮な情報は、訪問者に安心感を与えます。
また、検索エンジンも新しい情報を好むため、順位向上にもつながります。
5. お客様の声や実績を追加する
人は他人の経験を重視します。
特に初めてのサービスを検討するとき、「実際に利用した人の声」は強力な判断材料になります。
今すぐできること:
- 過去のお客様に許可を取り、感想を掲載する
- 実績数、導入社数などの具体的な数字を示す
- ビフォー・アフターがわかる事例を紹介する
- 写真があれば必ず掲載する(信頼性が大幅に向上)
- 業種別、課題別に事例を整理して見やすくする
お客様の生の声は、どんな宣伝文句よりも説得力があります。
放置から脱却するための継続的な運用のコツ
ここまで読んで、「改善しなきゃ」と思っても、日々の忙しさに追われて結局放置してしまう。
そんなパターンに陥らないために、継続的に運用するコツをお伝えします。
月に1回、30分だけウェブサイトを見る時間を作る
完璧を目指す必要はありません。
まずは月に1回、30分だけでいいので、自社のウェブサイトをゆっくり見る時間を作りましょう。
この30分で、古い情報がないか、リンク切れがないか、スマホで見づらいところがないかをチェックします。
小さな改善の積み重ねが、大きな差を生みます。
お客様の目線で見る習慣をつける
経営者や担当者は、自社のことをよく知っているため、ウェブサイトの問題点に気づきにくくなります。
初めて訪れる人の目線で見ることが重要です。
友人や家族に見てもらい、率直な感想を聞くのも良い方法です。
「どんな会社かわかりにくい」「問い合わせ方法が見つけにくい」といった指摘は、貴重な改善のヒントです。
アクセス解析を週1回チェックする
難しいデータ分析は不要です。
まずは以下の3つだけを週1回確認しましょう。
- 全体のアクセス数:増えているか、減っているか
- よく見られているページ:どのページに興味があるか
- 問い合わせページまで来た人の数:何人が問い合わせを検討したか
この3つを見るだけで、ウェブサイトの状態が手に取るようにわかります。
小さな変更を恐れない
「大がかりなリニューアルは予算的に難しい」
そう思うかもしれません。
しかし、小さな変更でも十分に効果があります。
ボタンの色を変える、文字のサイズを大きくする、写真を追加する。
こういった小さな改善を積み重ねることで、ウェブサイトは確実に進化します。
完璧を待つより、今できることから始めましょう。
専門家に相談するタイミングを知る
自分でできることには限界があります。
以下のような状況になったら、専門家への相談を検討しましょう。
- アクセスが著しく減少し、自力では原因がわからない
- 大幅なデザイン変更や機能追加が必要
- セキュリティに不安がある
- 競合に大きく引き離されている
- 新しい事業展開に合わせて抜本的な見直しが必要
早めに相談することで、問題が深刻化する前に対処できます。
また、プロの視点から思いもよらない改善案が出てくることもあります。
まとめ:ウェブサイトは「育てる」もの
ホームページは、作って終わりではありません。
むしろ、公開してからが本当のスタートです。
植物に水をやり、日光を当て、時には肥料を与えるように、ウェブサイトも定期的な手入れが必要です。
放置すれば枯れてしまい、やがて誰も訪れない場所になってしまいます。
しかし、適切な時期に適切な改善を行えば、ウェブサイトは確実に成長します。
アクセスが増え、問い合わせが増え、売上につながっていきます。
今日からできることは、まず自社のウェブサイトをじっくり見ることです。
お客様の目線で、スマホで、じっくりと。
そこから見えてくる課題が、改善の第一歩です。
そして、一人で悩まず、わからないことは専門家に相談しましょう。
小さな相談から大きな変化が生まれることも少なくありません。
あなたのウェブサイトが、訪問者にとって価値ある情報源となり、ビジネスの成長を支える強力なツールとなることを願っています。
「うちのウェブサイト、このままで大丈夫かな?」
そう感じたら、それが改善のタイミングです。
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